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歯周病治療

歯周病は定期検診が重要!

歯周病は自覚症状が少なく、気づかないうちに進行してしまうことが多いため、サイレントキラーとも呼ばれています。適切な歯磨きの習慣を身につけ、定期的に歯科医院を受診することで、歯周病を効果的に予防することが可能です。重度の歯周病になると歯を失う原因にもなり得るため、早期発見と早期治療が何よりも重要です。日常生活での予防には、歯磨きに加え、歯間ブラシやデンタルフロス等を使用して歯垢をしっかりと取り除くことが大切です。
さらに、喫煙は歯周病のリスクを高める大きな要因の一つですので、大変ですが禁煙を意識することも大切です。
また、ストレスを軽減することや健康的な運動、睡眠、バランスの取れた食生活を心がけることで、健康的な歯と歯肉を維持する助けとなります。
歯科医院での定期的なメインテナンスは、自宅でのセルフケアでは難しい部分のケアを行うだけでなく、疾患の早期発見のためにも非常に効果的です。プロフェッショナルケアとセルフケアを組み合わせることで、より確実に歯周病を予防し、健康的な口内環境を保つことができます。
歯周病は放置すればするほど、歯の寿命が短くなるため、予防歯科を取り入れて、歯と全身の健康を守りましょう。

このようなお悩みはありませんか?

  • 起きた時に口の中が気持ち悪い
  • 歯茎が腫れている
  • 硬い物が噛みづらい
  • 硬い物を噛むと痛い
  • 口臭が強くなった
  • 口の中がネバネバする
  • 歯を磨いたら出血する
  • 歯がグラグラする
  • 歯が長くなった
  • 歯茎が痩せてきた

歯周病

歯周病は、歯垢(プラーク)に含まれるジンジバリス菌を代表とする歯周病菌が歯周組織に感染することで起こる疾患です。初期段階では歯肉の腫れや出血といった軽度な症状から始まり、進行すると歯を支える骨が溶けることで歯が揺れだし、最終的には歯の喪失に至ることがあります。症状が少ないためサイレントキラーと呼ばれ、多くの人がある程度進行するまで気づかず、成人の多くが歯周病にかかっていると言われています。日本では歯の喪失原因として最も多い疾患です。
当院では、歯周病の予防、基本治療から重度の症例に対応する歯周外科治療や歯周組織再生療法まで幅広く治療を行っています。

歯周病の原因

歯周病の主な原因は歯垢(プラーク)です。プラークは歯と歯茎の境目に付着する乳白色の粘性物質で、1mgあたり約10億もの細菌が含まれています。プラークはバイオフィルムとも呼ばれ、台所やお風呂の排水口のヌルヌルとしたものと同様の構造であることがわかっています。それらが、歯と歯茎の境目の歯肉溝(歯周ポケット)に入り込み、溜まっていくことで歯周病になっていくのです。
プラークの蓄積を防ぐためには、適切な歯磨きに加え、歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアが不可欠です。その両方を継続して行うことで、歯周病を効果的に予防できます。

歯周病が引き起こす全身疾患のリスク

歯周病が引き起こす全身疾患のリスク

歯周病が進行すると、歯周病菌が歯肉から血管を通じて全身に広がる可能性があります。この過程で、細菌やその有害物質が血流にのって全身に運ばれ、様々な臓器に炎症を引き起こします。近年の研究では、歯周病が以下の全身疾患と関連していることが指摘されています。

  • 血管系疾患……動脈硬化、心臓疾患、脳梗塞
  • 代謝疾患……糖尿病
  • 炎症性疾患……関節炎
  • 呼吸器疾患……肺炎
  • 妊娠合併症……早産や低体重児の出産

歯周病の進行

健康な状態

歯と歯茎の間(歯周ポケット)が1〜2mmと非常に浅く、健康的な状態です。この段階では、歯茎が引き締まっており、見た目にも健康的なピンク色をしています。歯茎からの出血などの症状は見られません。健康な歯茎を維持するためには、日々の適切なブラッシングと定期的な歯科受診が重要です。

歯肉炎・歯周炎(軽度歯周病)

歯周炎(中度歯周病)

歯茎に炎症が生じ、歯磨き時に出血しやすくなります。また、歯茎に痒みを感じることもあります。この段階で適切なケアを行えば、症状の進行を食い止めることが可能です。歯科医院を受診し、歯ブラシ指導に加え、歯石除去やプロフェッショナルケアを受けることをおすすめします。

歯周炎(中等度歯周病)

歯周炎(中度歯周病)

歯茎の炎症が拡大し、歯を支える骨(歯槽骨)が細菌によって破壊され始めた状態です。
この段階では、以下の症状が見られることがあります。

  • 歯茎が腫れて痛みを伴う
  • 歯茎から血や膿が出る
  • 歯が浮いているような感覚がある
  • 口臭が気になる、または他人から指摘される
  • 冷たい食べ物や飲み物がしみる

中等度歯周病は、放置するとさらに進行する可能性があります。歯科医院での専門的な治療が必要です。

歯周炎(重度歯周病)

歯周炎(中度歯周病)

歯槽骨が半分以上失われ、歯が抜けるリスクが高い状態です。
歯茎がブヨブヨになり、弾力を失っているほか、以下のような症状が顕著に現れます。

  • 歯茎から血や膿が頻繁に出る
  • 歯がグラグラして取れそうになる
  • 口臭がひどく、生活に支障をきたす
  • 食べ物が噛みづらくなる

歯を保存するための治療が難しいケースも多く、最悪の場合は抜歯が必要となります。
重度歯周病の治療には、歯周外科手術や再生療法などの治療を行う必要がある場合があります。

歯周病の治療法

 

歯周病の程度によって治療法がございます

歯周基本治療歯周病の進行の程度によらず、初めは歯垢や歯石の除去、歯根の表面の滑沢化、噛み合わせの調整を行います。噛み合わせの調整をしても歯が揺れてしまう場合は、状態に合わせて隣り合う歯と固定することもあります。歯科医師または歯科衛生士の指導のもと、定期的に当院へご来院いただき、歯垢や歯石を除去することで歯周病の進行を防ぎます。
また、歯科医院での歯周病の治療とともに、適切なブラッシング方法を習得し、ご自宅でしっかりとセルフケアを行っていただくことも重要です。
患者様の生活習慣やお口の状態に合わせたアドバイスを行い、治療をすすめていきます。
これらの基本治療により、状態の改善が見られた場合は、定期的な歯科受診に移行していきます。

外科的治療

基本治療での改善が認められない場合、外科的に歯周ポケットの深さをコントロールさせる為の手術のご用意があります。
また、失われた骨を再生する治療として歯周組織再生療法をご提案する場合があります。専門的な治療と徹底したケアで、患者様の健康な口腔環境を取り戻すお手伝いをいたしますので、重度歯周病の方もお気軽にご相談ください。